はり治療（鍼灸治療）といえば、肩こり・腰痛・膝の痛みなどの時に効果があるといったイメージがあると思います。

その通りです。確かに効果がみられます。

特に普段日常的に痛みを感じていて、シップ薬や痛み止めが手放せないけれども、手術するまでは進行していない腰の痛みや膝の痛みでお困りの方には最適な治療法だと思います。

少しでも今の身体のままで、手術しなくてもいいように治療を進めていきます。

痛みだけではありません。鍼灸治療は日常生活における様々な症状に対応できるのです。

例えば、なんとなく身体がだるい、最近眠りが浅くなった、食欲が出ない、天気が悪いとめまいがする、やる気が出ない、気候の変化についていかない、などいわゆる不定愁訴とされる症状もその一つです。

普段はマッサージや栄養剤に頼ったり、新しい健康食品を試してみたりしても、いまいちパッとしない。

病院で検査をしても特に異常がみられないと言われ、安定剤や眠剤を処方されて、なんとなく長期的に服用している。

といった方にも鍼灸治療は最適です。最近では不定愁訴に限らず、多発性硬化症・慢性疲労症候群・線維筋痛症などの病名のついた患者さんなどもいらっしゃいます。

西洋医学的には不定愁訴だとしても、東洋医学的には疾患名がつき（東洋医学では、疾患名の事を証といいます）、診断に基づく治療法を提示いたします。その場の症状を抑える対症療法ではなく、根治するための治療を行います

鍼灸は痛いとか怖いというイメージがまだまだあると思います。一度来てみてください。どれほどの痛みか体験されるのが一番です。実際多くの患者さんがゆったりと治療をうけられていらっしゃいます。

患者さんはそれぞれに身体の個性が違います。コロナのワクチンにしても、副反応が出る人もあれば、副反応の出ない人もいらっしゃいますし、アルコール摂取量においても個人個人ずいぶん適量に差が有ります。

東洋医学ではその個人差を前提に、患者さん一人一人の身体を観察し、その患者さんに適した治療法を見つけることを第一に考えています。

肩こりだからこの治療、不眠症にはこの治療というマニュアルに従うだけではなく、この患者さんの肩こりは、どのような原因で、何によって悪化し、そもそもいつから起こっていたのか、生活習慣の影響は？などあらゆる角度から診断し、それをもとに今後少しでも肩こりを起こさないようにするにはどうしたらいいかを考え、治療法を導き出します。オーダーメイドというのはそのような理由からです。

小学校・中学校・高校と向日市で育ち、大学進学を機に向日市を離れ、鍼灸免許を取得し、修行の後、開業するなら向日市でと思い帰ってきました。そして開業させていただき16年がたちました。患者さんは、向日市はもちろん、長岡京市・大山崎町・京都市内・大阪・兵庫・滋賀などからも来ていただき、海外からもお見えになることが有ります。

治療の後は、イライラ・ギスギスした気持ちが優しい気持ちになるように、手先・足先の冷えていた身体がポカポカと温まるように、まるでお日様の下でゆったりくつろいでいるような気分につつまれるようにとの思いで、「日和堂はり灸院」と名付けました。

今こそ眠っている自然治癒力を、一緒に目覚めさていきましょう。